人生の指南書
著者はかのカールロジャースの元へ留学したというカウンセリングのプロ中のプロで京大教授。河合隼雄がユング派なら、こちらはロジャース派ということになるが、ロジャースは癖がなくてカウンセリング初心者にはうってつけ。「屁理屈の陰に本心あり」「否定の気持ちには肯定がある」「他人への悪口も身の内のこと」など、カウンセリングで参考になりそうな具体的スキルというよりも人生の教訓になりそうな話を集めた感じ。だから悩みなき一般人にもお勧め。深く悩める人々には「本を読んでいるときはフンフンとわかるような気がするけど」すぐに忘れさられてしまいそう。ただ、さすがにウンチクは本物である。
コミュニケーションを展開するための引き出しとして
著者の「プロカウンセラーの聞く技術」はコミュニケーションをうまく運ぶための「聞く」という基本的なエッセンスについて書いてあったのに比べると、今回の本書は実例を踏まえたコミュニケーションを展開するための引き出しを増やす内容が多かったかと思います。 そういう意味で、宗教観や、哲学論について触れている本書はそれを意識して生活をしている自分にとって論理的に頭を整理する手助けをしてくれた気がします。 著者の他の本を読んだ上で、感銘を受けた方であれば、本書を読むことについて損はないかと私は考えます。
終わったな という感じです。
「プロカウンセラーの聞く技術」の出来がすばらしかっただけに ガッカリしました。 臨床心理士としての経験に基づく心理学上の知見が 羅列してあるだけで、読者がコミュニケーション力を 高めることに直接的には寄与しません。 教養書ですね。 終わりの方は、著者の宗教観・哲学観・人生観になってしまい、 アレアレッ て感じです。この著者もこれで終わりだな、と思いました。 ※酷評になりましたが、「聞く技術」のほうは 最高評価をしています。
コミュニケーションは難しい。それは相手の意図を理解しないから
コミュニケーションする相手の意図(目的)(癖)がわかればコミュニケーションは楽になる。経験をもとに分類している。わかりやすい。とくに煙突(吐き出し役)と避雷針(逃がし役)について学べたことは大きい。 人(家族、とくに奥様)からの愚痴を抱え込まなくていいということで。
タイトルにギャップが?
『聞く技術』『夢分析』に続く3作目。 ただ、今回はタイトルにひかれた読者にはややズレを感じると思います。 著者の言うコミュニケーションとは、人との対話だけではなく、自分と自分の影、自分と自分の身体、自分と大いなるもの(神仏)との対話を含むとのこと。 これらすべての「対話」を磨くことで、人間関係の充実、葛藤や悩みの解決、人格の向上に役立てることを狙いとしています。 したがって、内容はコミュニケーション技法といったものではありません。心理学をベースにしながらも、宗教、老孟思想といったところにまで話が及びます。 30の項目から成る内容は参考になる記述も多かったのですが、タイトルとのギャップが残念でした。
創元社
プロカウンセラーの聞く技術 プロカウンセラーが読み解く女と男の心模様 プロカウンセラーの夢分析―心の声を聞く技術 悩みのコントロール術 (岩波アクティブ新書) カウンセラーへの道―訓練の実際
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