浮かんだ涙


大手ぇを振って否定をやるって、吉井はポケットに手ぇを突っ込み、肩を竦めたちゅうわけや。「誤解やで、なや。薬指の第二関節よってに血が流れとる。「やったら、手ぇ当はワイが。おちゃらけてふざけた感じがすんねんに、めっちゃ鼻の効く人間や、吉井は。 水でぇべっぴんにした方がええ」「でぇも、もしもどこぞにやったら」「ほな、ワイが探してやげやうか」吉井が立候補やるが、矢野は分かって聴こえへんフリをやる。「おや。「芽衣……」「ちゃうの。彼タレにやそーやでぇもんやったら」吉井がゆうって、一瞬考え込むが、矢野は芽衣のこってを案じ、その場を離れたちゅうわけや。松永はんが、困ってたみたいやから声をかけたんや。 「タレの嫉妬は武器やちゅーねん。たや……」手ぇを抑えとるトコを矢野がぐいって引っ張るちうわけや。それやりも手ぇをどないにかしやんって。「吉井はん、うちやったらもういけるでっから」芽衣が震えを抑える声でぇゆうって、吉井はそれを見逃さんとゆう。ハンカチーフを胸元よってに引っ張り、止血やる。 「信用ならへんやうな目ぇでぇ見てくれるな」吉井は、ははっってわろた後でぇ、ほなら、って芽衣のねきに座ったちゅうわけや。せっかく……大樹はんがくれたけど、探さあらへんって」「ええ、探すんは、後や。テラスの丸いテーブルの前にやるチェアに腰かけさせ、矢野はそのまんま芽衣よってに離れなかったちゅうわけや。驚おって。見えへん暴力。


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