ミトコンドリアが進化を決めた



ミトコンドリアが進化を決めた
ミトコンドリアが進化を決めた

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我々は一体何処から来たのか?、生命とはなんぞや??。それを教えてくれるのは、細胞内の小宇宙、開きかけた秘密の小箱、陰の支配者、死の天使、じゃじゃ馬娘:そいつの名はミトコンドリア。彼女との知的冒険旅行へ貴方をご招待!。

 ミトコンドリアはいわば、細胞内の小宇宙:超々小型高性能発電所である。酸素という超危険物を扱うエネルギー・プラントなのである。細胞の生命活動に必要なエネルギー(ATP)の供給源であり、生きていく上で絶対に無くてはならない細胞内小器官なのだ。その一方で、活性酸素種等のフリーラジカルを大量に発生させる、困った面も持ち合わせている。また、ミトコンドリアは単なる発電所ではない。我々真核生物に両性が在るのも(有性生殖・片親遺伝)、生きるも(エネルギー供給)、死ぬも(アポトーシス)、すべて彼女が支配していると著者はいう。副題の”Power,Sex,Suicide”(原著ではこれが本タイトル)とは正にこの事を指すのだ。更には真核生物として進化したのも、また生活習慣病も発ガンも老化も、全て彼女が決めたのであるとのご主張である。彼女はいわば、全知全能の”陰の支配者”である。そう、この本はミトコンドリアに関する壮大な最新統一理論への招待なのである。実に面白い。ミトコンドリア学はここに来ての進歩が愕くほど目覚しく、殆んど毎週の様に注目論文が出て、その”箱の秘密”がどんどん解き明かされつつあるのだ。

 15?20億年前の太古の昔、我々のご先祖の原始的生命体(アーケア:メタン生成古細菌)が、その体内にミトコンドリア(アルファ・プロテオバクテリア)を取り込んだ事(収奪的共生、融合、というよりキメラ生命体誕生が正しい表現である。それは決定的に衝撃的で、言語に絶する特異的で偶発的な瞬間であった。)により、我々のご先祖には真核生物と呼ばれる複雑で多細胞の大型生命体(筆者は”戦艦”になったと表現している。)へ進化する道が拓けたのである。その代わり、進化上の”ある宿命”を負うことになった。それが活性酸素・フリーラジカルの発生とそれによる酸化である。因みに、私はこの生命史上のエポックメイキングな特異的偶発的事象(singularity)を、”16億年前の大事件”と呼んでいる。ミトコンドリアは機嫌が悪い(電子伝達系不全という)と、辺り構わず危険なフリーラジカルを撒き散らす、とんだ“じゃじゃ馬娘”であるのだ(笑)。この大量に漏出したフリーラジカルが老化が加速し、結果として、ありとあらゆる病気、即ち、アルツハイマー・パーキンソン病などの神経変性疾患、糖尿病・動脈硬化などの生活習慣病、癌・悪性腫瘍などが起こって来るのだと筆者は言う。全く同感である。その通りである。

 まさに、”改訂版”ミトコンドリア老化仮説である。ミトコンドリアゲノムは”焼却炉”のすぐ横に納められている上に、核DNAと違って保護蛋白ヒストンにくるまれておらず、修復能も低いので、極めて障害され易いと言うのがミソである。障害が蓄積したミトコンドリアDNAは、ミトコンドリア機能不全をもたらし、エネルギー(ATP)不足が閾値を超えた時点で、宿主細胞はアポトーシスによって、その傷害されたミトコンドリアと供に容赦なく排除される。引き金を引くのはミトコンドリアである。つまりミトコンドリアが宿主細胞の”生殺与奪の権”をがっちり握っているのである。全体の利益のために、宿主細胞は”抱きつかれ心中”に追い込まれるのである。それが”内部からの処刑”即ちアポトーシス(Apoptosis:Programmed Suicide)である。ミトコンドリアと宿主細胞は太古の宿命的出会い以降、ずっと”運命共同体”であるのだ。しかし、何らかの原因によりフリーラジカルの漏出が異常に増加し、この浄化・排除機構が著しく高じると、細胞脱落亢進・臓器萎縮そして段階的機能低下からいずれ変性疾患、老化、癌などにつながって行くという理屈である。その原因とは、喫煙、過剰運動や睡眠時無呼吸による虚血再還流障害、過剰ストレス、感染、過剰紫外線等、いろいろであるが、恐ろしい事に、食事が最も係わっている事実が最近解ってきたのである。食後は細胞内は大変な緊急事態なのである。筆者は、高齢者の組織細胞に今残っているミトコンドリアゲノムを調べても、大した障害は滅多に見つからない筈だと言う。実際の解析データもそうなっている。これは、宿主細胞は我々の想像以上にダイナミックにアポトーシスに追い込まれて、浄化されている事の1つの証拠である。その細胞が今残っているという事は、ミトコンドリアゲノム障害が少ないからであって、その背後には、消滅した膨大な細胞群がある事を忘れてはならない。そう、アポトーシスとは現場に証拠が一切残らない”静かな心中”なのである。

 我々は、食べる毎にどんどん老いる。食べるとは、生きる為であり、同時に老いて死ぬことでもある。それがメタボ・エイジング理論(仮説)の真髄である。何と言うパラドックスであろうか!。筆者は本著内でチトクロームcを、”双面神ヤヌス”に喩えている。一方の顔は生、他方の顔は死。チトクロームcは呼吸鎖(エネルギー産生部位)のメイン分子の1つでありながら、かつアポトーシスに欠かせない要素でもあるからである。そうなのだ。食べること事体、ヤヌス神みたいなものなのだ。しかし、”食べたら老いる、食べたら早よう死ぬなんて、そんなア0な!。生きる為に食べるんやろ。”と仰る向きもきっと多いであろう。この仮説(伊藤理論)が、かの地動説にも匹敵する大パラダイムシフトであるからして、皆さんが付いて来れないとしても、それは致し方ない事である。地動説(1543年発表)が定着するのに、何世紀もの長時間を要した歴史は皆さんご存知の通りである。ガリレオやG.ブルーノら、迫害と犠牲の歴史でもあるのだ。メタボ・エイジング仮説の普及一般化にも、それ位の時間が掛かってもなんら不思議はない。しかし、その逆説に気付いた事で私が救われたのも事実。そして奇跡が実際に起こったのである。メタボ・エイジング仮説、万歳!である。皆さん、ゆめゆめ忘れる事無かれ!。食べなかったら死ぬ(餓死)が、食べたら老いる事も(メタボ・エイジング)。
 
 そこで、病気にならずに長生きしたければ、ミトコンドリアからのフリーラジカルの漏出を最小限に食い止めることが肝要である筆者はいう。そう、ミトコンドリアの高効率化である。これを”Efficient Mitochondria”という。即ち、より多くのATPを産生しつつ、活性酸素の産生は逆に少ないミトコンドリアのことである。筆者によれば、健康長寿を目指すには、“ミトコンドリアよ。分裂せよ。”と叫ぶ事だそうだ(笑)。即ち、その心は、身体活動や精神活動を若い時から歳を取ってからも保ち、ミトコンドリアを存分に働かせる。このエネルギー需要がミトコンドリアを分裂させ、ミトコンドリアに予備力と高効率化をもたらすというのだ。実に素晴らしい。筆者の考え方は、私が提唱するLOLAS(ローラス)にそのまま通じるのである。また、筆者はアスピリンという極めてお安いお薬がミトコンドリア(呼吸鎖)の脱共役化剤である事を指摘している。つまりアスピリンは寿命延長物質(ミトコンドリア機能改善剤)であると予言しておられるのである。実際、それを支持するデータ(JPADなど)が最近ドンドン出てきているのである。実に素晴らしい。

 また、”鶴は千年”という位で、鳥類(恐竜の生き残り)のミトコンドリアは哺乳類のそれより遙かに効率がよく、予備力にあふれ、代謝は亢進しているにも拘わらず、フリーラジカルの発生はむしろ少ないのである。なぜ鳥ミトコンドリアがそんなにスゴイのか?。なぜそんなにefficientなのか?。平均でも3?10倍は高効率で、鳥は長生きかつ病気知らずなのだ。なにせあの小さい鳩が、驚くべき事に35年も生きるのである。その凄さの理由を世界中の研究者が日夜追いかけているにも拘わらず、残念ながら詳細は未だに不明だが、我々ヒトも、何とか鳥のレベルを目指しましょうよ、というご主旨なのだ。その為に今出来る事で、最も大切なのは言うまでもなく、”食事”であると私は考える。フリーラジカルの最大漏出原因が食事によってもたらされる以上、何を食べるか、食べてはいけないか、何度食べるか、どういうタイミング・インターバルで食べるか、これこそがフリーラジカルの漏出抑制のキーポイントになるのである。生きて行けるだけの栄養素を、最小限・最少回数で食べる事である。私は現在、SirtuinDietやLOLAS(脚注参照)を実践する事で、”鳥になる”ことを目指しているのだ。その内、”コケコッコー”と鳴き出しそうだ(笑)。因みに、コウモリは哺乳類ではあるが、寿命は鳥並みである。実際、中国では、蝙蝠は長寿のシンボルで、日本での鶴・亀のように誠にお目出度い動物とされているのだ。どうも飛行する事がミトコンドリアの効率化、余力アップにつながるようである。逆に、Efficient Mitochondriaを持つまで進化しないと、飛べないと言うことなのだ。バットマンを敬うべし(笑)。それにしても鳥類は、6500万年前まで地球上の盟主として君臨していた恐竜の末裔・子孫だけのことはある。ミトコンドリアの能力からすれば、鳥は地球上で最も進化した生命体と言っても過言でないのだ。だから、最近の私は鳥のことを敬意を込めて”おお鳥さま”と呼ぶ(笑)。話しは脱線するが、その病気知らずで元気印の、”真の地球上の盟主様(おお鳥さま)”でさえも脅かすインフルエンザというウイルスは、我々下々の動物どもにとっては正に最大の脅威(デーモン)そのものである(怖)。努々、新型パンデミックへの準備を怠ってはならない。

 確かに筆者が言うように、運動・身体活動がミトコンドリアの効率化に良いというのは事実であるが、有名アスリートで”百寿者”は殆ど聞かない。鍛えに鍛えている訳だから、そういう方はもっともっと長寿でもよさそうだが、実際はそうならない。なぜなのか。要するに、程度モンなのである。長生きにはやっぱり、適度な運動とストレスなのだ。適度な運動はミトコンドリアに少量の酸化ストレスをもたらし、その機能亢進につながるが(これをミト・ホルミーシス効果という。)、無理で過激な運動は過剰な酸化ストレスを産生し、かえって危険であるという事だろう。余りにハードなトレーニングは虚血再還流障害を頻回にもたらし、フリーラジカル・酸化ストレス・炎症の嵐を呼ぶという事なのだ。そうなると長生き出来る筈がない。運動とストレス・コントロールはあくまでミトコンドリアの鍛錬・機能亢進・高効率化の一環であるのだ。やっぱり、過剰でも皆無でもダメで適度が宜し、という事になるのだ。また、著者は抗酸化物質の過剰摂取が殆んど長寿につながらない事を指摘している。激しく同意である(笑)。同じ理屈である。”ミト・ホルミーシス効果”概念からすれば、寿命延長どころか、むしろミトコンドリアの機能低下を招き、事態を悪化させる可能性さえあるのだ。従って、大金を払って抗酸化サプリを沢山取ればよいと言うものではない。業界が躍起になっても一向に、芳しいデータが出てこないのも当たり前の話しである。おっと、こんな事言ってると、サプリ業界にやられそうだ(笑)。

 本著で唯一異論があるとすれば、エピローグの章で、”脂肪の多い西洋型の食事は安静時に発生するフリーラジカルを増やし、特にアフリカ系人種が心臓病や糖尿病になり易くなる”としている点である。問題は脂肪の取り過ぎではないのだ。フリーラジカルの過剰漏出をもたらすのは、実は、炭水化物の方なのだ。1万年前に穀物食を始めた現生人類は、過剰に発生した活性酸素・フリーラジカルの消去・スカベンジに四苦八苦し、”じゃじゃ馬馴らし”に本当に難儀しているのである。この事態を私は”1万年前の取引”(脚注)と呼んでいる。この地球上で何億人もが、炭水化物の摂りすぎによるミトコンドリアの機能不全・効率低下、それからもたらされる諸病、例えばメタボや糖尿病、神経変性疾患、癌等に悶え苦しみ、老化加速の罠に嵌っているのである。かく言う私も昨年7月までこの罠に嵌っていた(恥)。そしてメタボエイジング理論にたまたま出会って救われたのだ。伊藤裕教授に感謝。もし貴方が健康でいたければ、長生きしたければ、いつも彼女(ミトコンドリア)の存在を意識し、上手く付き合う事(フリーラジカルの漏出抑制)に全力を傾けるべきである。兎にも角にも、まずは食事に気を付けることである。食べるものの種類、食べる回数・間隔・タイミング、最後に食べる量である。

 それからもう1つ、本著で、せっかく”使い捨ての体”理論(寿命と生殖は釣り合いを取るようになっているという概念)に触れているのだから、CR(炭水化物制限)やSir 、Sirtuinとの関連にも出来れば詳しく言及して欲しかったものだ。餌が豊富な時は、個体の寿命がたとい短縮しても、ドンドン喰って生殖を盛んにして、個体数を増やした方(早めの世代交代)が種の繁栄には有利である。一方、餌が乏しい時は、生殖を犠牲にしても、個体の寿命を延長して若さを保ち、いずれ餌が豊富になった時に生殖出来る様に(いつまでも若く、世代交代を先送りして)備える。それが種の保存に有効であるというのがSirtuinの本質と私は考えている。つまり寿命と生殖は本質的に二律背反なのである。但し、ここん処はホントに新しい処なので、次版の楽しみに取っておく事とする(笑)。私は昨年7月のメタボエイジング理論との衝撃的出会いから、彼女(ミトコンドリア)の存在を常に意識したライフスタイル、即ち、SirtuinDietやLOLASをこの15ヶ月間実践して、奇跡的に生まれ変わったのである。私が実際若返った事は自他共に認めるところである。お頭の天辺など髪の毛が細くなって地肌が見える、所謂、ハOであったのが、今は見事に復活しているのである。腹囲120cmの頃は殆んど棺桶に片足を突っ込んでいたのにである。詳しくは私のプロフィールを参照して下され。この事実は、彼女(ミトコンドリア)が全てを決める陰の支配者で、奇跡を起こせる天使でもある事の一つの証拠である。Sirtuinのパワー何と恐るべし!。食事(炭水化物制限、断食24h・48h・72h、レスベラトロール)、Sirtuin、PGC-1・mtTFA、ミトコンドリア、アポトーシス、細胞脱落・臓器萎縮、老化・病気/健康長寿、早死/PPK。この流れを常に意識すべきである。

 最後に、筆者は、”ありとあらゆる老化性疾患にミトコンドリア機能異常が関与しているとなると、個別の病気の解析に一々対応していても仕方がない”と仰る。”個々にやっても、今まで意味のある突破口(ブレイクスルー)を1つも切り開いていないし、これからも上手く行かないであろう”と予言する。そして”今の(西洋)医学はどうも間違った方向に向かっている様だ”と警告する。実に素晴らしい。全く同感である。間違っているからこそ、アンチテーゼとして、統合医療とか補完代替医療が登場してきた訳だ。アルツハイマー病の遺伝子変異がどうだとか、パーキンソン病の方はどうだとか、下流で個別にアプローチしてもホント仕方がないのだ。労多くして、効少なし。民の幸せも少ないのだ。健康長寿(PPK:ピンピンコロリ)になれるかどうかは、もっと早い時点から、彼女(ミトコンドリア)のポテンシャルを如何に引き出すか(Efficient Mitochondria:より多くのATPを産生しているのに、フリーラジカルの産生・漏出はむしろ少ない状態。これを達成出来るかどうか。)、この一点に懸かっているのである。早い内から一番上流を制する事が大切である。もし、ここを制御できれば、老化関連諸疾患は一気に解決、そう一網打尽にできるかも知れないのだ。それこそ、大ブレイクスルーが訪れるに違いない。それにしても、筆者の見識の高さには驚くばかりである。
 
 このご本は少々お値段が張るし、500頁近い大冊でもあり、しかも専門用語に溢れているのである。巻末に用語集が附いてはいるが、ほんの申し訳程度なのである。また、大学の理系学部のセミナーの教材として使用されている位の代物だそうで、一般の方には少し難しいかもしれない。実際、私がこの本を購入して読み始めたのが2008年4月だったのに、レビューを漸くアップ出来たのが半年後の10月になってからである。しかし、知的好奇心が旺盛で、刺激を受けたい方は一度チャレンジされては如何であろうか。少々苦労しても、それだけの価値があるご本である。生命に対する深い洞察と最新の思想・世界観を得られる筈である。私のように人生が変わる方が出て来るかもしれない。さすれば、むしろお安い位である。お金と時間を費やした甲斐があるというものである。生物学、医学、生理学に関心のある人や学生さんのみならず、哲学、人類学、社会学など関心が文系の方にも、そしてメタボや糖尿病の患者さん、健康長寿(PPK:ピンピンコロリ)を目指しておられる方にお勧めできる実にエキサイティングな意欲作である。(尚、原著は英Economist誌による”Book of the Year 2005”の栄誉に浴しているとの事。英語に自信のある方はそちらにも挑戦されては如何であろうか。)

(脚注)ホルミーシス効果:高用量で有害影響を持つ化学物質(放射線、酸化ストレス等)は低用量では有益な影響を持つことができるという概念。例えば、低用量において、ホルモンの放出の引き金、遺伝子発現のオンオフ、細胞成長の刺激など様々な影響を持つことがあり得る。高用量の暴露を受けた時にダメージを受けないよう、低用量時にある種の防御メカニズムを刺激するもので概念的にはワクチンに似ているとも言える。ミトコンドリアにおいて、少し酸化ストレスがある方が機能亢進を得られる事を”ミト・ホルミーシス効果”と呼ぶ。従って、過剰な抗酸化物質の摂取で活性酸素を消去し過ぎるのも逆効果になるのだ。過ぎたるは及ばざるが如し。過剰でも皆無でも駄目なのだ。
   
   メタボ・エイジング理論(仮説): ”食べる”とは、ヒトが生きるため、成長するため、活動するため必須であるが、”食べる”と言う事は、同時に、老いる事であり、病気になる事であり、早死にする事でもあると言う極めて革命的な概念。伊藤裕教授(慶大)の提唱なので、私は”伊藤理論”と呼んでいる。私を救ってくれた有難い理論である(笑)。蛋白質と脂質は前者(即ち栄養、材料である)、炭水化物は後者の面(即ち燃料に過ぎない。栄養素と呼ぶに値しない。むしろ嗜好品。タバコと一緒で依存性まである。)が強い。(炭水化物を)”食べる”度に、細胞内・代謝環境は大撹乱の緊急事態で、火事場のような大騒ぎである。これが老化、万病、早死につながるのである。(炭水化物を)”食べる”事が、緊急事態で修羅場を招き、上へ下への大騒ぎで、かつ万病や早老・早死につながるのなら、食べる回数は少ない程良く(1日1食)、しかもゆっくり休む前に(夕食のみ)、そして炭水化物は出来るだけ控えめに(糖質ゼロ食でグルコース・スパイクやインスリン・シグナルが少なければ少ない程良い)と言う事になる。さすれば、2型糖尿病や脂質異常、メタボは忽ち雲散霧消し、 更には、余程のことが無い限り、発癌もして来ないのである。結果、健康長寿(PPK)になり、言う事無しである。つまり、長生きしたければ、”糖質摂取回数券”は浪費してはならないのだ。ついこの間(70-80年前)までは浪費したくても出来ない時代だったが、現在は誰でも浪費できてしまうのである。”精製糖質・自由摂取の罠”に嵌ってはならない。まずは、この”糖質摂取回数券”の存在に気付かないといけない。そして日々、券を如何に有効に使うかを意識すべきである。 但し、回数券を節約するのも、浪費するのも、結局、貴方(貴女)次第ではあるが。”太く短く”も大いに結構。自分の人生は自分で決める、である。

   CR:一般にはCaloric Restriction(カロリー制限)の略と言われている。通常エネルギー摂取量の60%にカロリー制限するとSirtuinsが活性化してくる。従って”腹六分”でいいのだ。しかし、ヒトではタンパク質と脂質の制限は奨められない。この二つは身体の大切な構成成分であり、また、体内で合成できない必須成分(必須アミノ酸と必須脂肪酸)も多く、制限すると栄養失調のリスクが高まるからである。ヒトでは炭水化物の制限、即ち、Carbohydrate RestrictionのCRの方 が、Sirtuinsを活性化する安全かつ確実な方法と私は考えている。従って、ヒトでは、CRと言えばCarbohydrate Restriction(炭水化物制限)の事と同義語と理解して頂きたい。炭水化物はカロリー・エネルギー源・燃料としての意味しかない。食事でわざわざ外から摂らなくても、蛋白質や脂質をしっかり摂っていれば、糖新生で体内で幾らでも合成できるのである。即ち”必須糖質”なるものはヒトには存在しないのである。糖質はヒトではもはや栄養素ではなく、敢えて摂る必要性は全くない(但し、新生児だけは例外)。また、本来摂取不要な糖質を食べれば、それだけ腹が膨れて、大切な栄養素たる蛋白質や脂質を摂るキャパがなくなってしまう。これも糖質の罪である。もっと言えば、糖質を体外から摂取するのは余りにリスクが大き過ぎる事を示す知見、証拠が最近次々と明らかになり、メタボエイジング仮説(伊藤裕教授:慶大の提唱。私は教授のことを”現在のニュートン”と呼ぶ。それ程の途轍もない才能という事だ。)として体系化されつつある位なのだ。もはや糖質は現代人にとって、毒なのである。”仮説は実証して初めて真実となる。”教授は、”まだ仮説の段階だ。”と遠慮して言っているが、私はもはや立派な真実と考えている。
   
   Sirtuin(サーチュイン):米MITのガレンテ教授の発見した酵母の寿命延長遺伝子Sir2 のHomologues Family(相同体)の事 。SirとはSilent Information Regulatorの略 で、Silent Informationというのは眠っている遺伝子情報という意味。眠っている遺伝子を発現させたり、逆に黙らせたり、上流よりいろいろ制御する遺伝子群の事である。それによりコードされ、作られて来る酵素タンパク質の実態は、NAD+ 依存型脱アセチル化酵素(デアセチラーゼ)であると解った。その時の環境の餌の多寡により、細胞内環境をかえる一種のエネルギーセンサーと理解されている。酵母のような原始的生命体から、我々万物の霊長ヒト(H.サピエンス)まで見事に保存されている。それ程、このエネルギーセンサーたるSirtuinが種の保存に大切な遺伝子であるという事の証拠である。現在、ヒトでは7種類(SIRT1?SIRT7)が知られている。Sirtuinは主としてCRで活性化してくるが、レスベラトロール(赤ワインや黒葡萄などベリー類に多く含有されるポリフェノールの一種。”フレンチパラドックス”の本態物質と言われている。)等でも活性化する事が知られている。また最近、スタチンがSIRT6を活性化する事が報告された。また臨床的にも、早老症ウェルナー症候群が、驚くべき事にスタチンで10年近く寿命延長したと報告されている。即ち、平均寿命が40?45才の同症にすれば、20?25%もの、物凄い寿命延長になるというのだ。活性化したSirtuinsはPGC-1、mtTFAなどを介してミトコンドリアを活性化し、また活性酸素を減少させる事が知られている。まさにEfficient Mitochondriaそのものである。成る程、寿命延長につながる訳だ。ガレンテ教授は誰もが認める、ノーベル医学生理学賞の最有力候補である。恥ずかしながら、私のハンドルネームに使わせて貰っている。それ程、この大発見と理論に感激したと言うことだ。かつて紀元前の昔、秦の始皇帝が徐福に命じて探させたという”不老長寿の薬”。効率のいいSirtuin活性化物質(Efficient Mitochondria形成薬、ミトコンドリア機能改善剤でもある)は、まさに”現在の不老長寿薬”であり、”鳥に近付く薬”である。現在、その夢の薬を求めて世界中のメガファーマ(GSKなど)やベンチャーが入り乱れての大開発競争時代に突入しているのである。いよいよ熾烈な戦いの幕が切って落とされたのだ。しかし、私に言わせれば、”夢の薬”も大いに結構ではあるが、物になるのが何年、何十年先になるか解らない。また、そのお値段も解らない。まずは、SirtuinDietを実践できる方にはこちらをお奨めするのだ。今日からでも若返り可能なのである。しかも、エンゲル係数が少々上がるのは事実だが、大した物入りでもない。(ただ驚くべき事に、現在既にレスベラトロールの1000倍の活性を持つ物質が開発済みであるという。シンクレア博士恐るべし。)
   
   SirtuinDiet(サーチュインダイエット):私が15ヶ月前(2007.07.)から実践中の”規則正しくない”、”ヒト本来の”、健康長寿を目指した、”鳥に近付く”ための食事法。食べる事は生きる為であると同時に、老いる事でもあるというメタボ・エイジング仮説に基づいた”老いない食べ方”あるいは、”老いにくい食事法”である。かまいけ式食事術(1999年四国宇和島の巨人、現在のガリレオ:釜池豊秋先生が開発した革命的食事法。)の亜型でもある。ガリレオといっても福山雅治さんの事ではありません(笑)。糖質ゼロで肉卵魚食中心、1日一食の夕食のみ、更に、プチ断食(48h)や本断食(72h)を時々絡ませ、食べ物を口にする回数を節約する、食べたら速やかに寝る、長寿遺伝子Sirtuin活性化物質であるレスベラトロールを含む赤ワインやベリー類(特に果皮)を積極的に摂る、等々がその柱である。魔法の遺伝子Sirtuinの刺激を目指したCR食事法の一つで、食べる時は、腹一杯ドカ食いして必要栄養素を確保し、ガンガン飲んで(ワインや蒸留酒)、トコトン楽しむ(食事のみならず会話や雰囲気なども)のがコツ。自分で言うのも変だが、たった1年でまるで別人の様な体型(体重126Kgから80Kg、腹囲120cmから80cm、身長182cm)になった。ミトコンドリア機能が良くなって、精神的にも肉体的にも10歳以上若返ったのである。インスリンが働かないので、空腹感は全く無い。また、ストレスもない。したがって、リバウンドの可能性もゼロで、一生続くのは間違いない。タンパク質・脂質中心の食事は常に空腹感が無く、いつもご機嫌のまま、どんどん体が絞れて美しくなって行くという実にハッピーな状態にしてくれる一方で、炭水化物中心の食事は、すぐにお腹が空き、常に心満たされる事無く、どんどん体重が増えてみっともない姿になって行くという実にアンハッピーな状態をもたらすのである。但し、一回の食事で量をこなせない人には余りお奨め出来ない。何故なら、痩せ過ぎのリスクがある為である。そういうヒトには致し方ないので、1日2-3食の荒木式か、江部式がお奨めである。それでも出来れば1日昼夜の2食までで、朝食は摂らないに越したことはない。人類は元々、700-400万年前にボーンハンターとして東アフリカに出現し、肉食動物として進化してきた。本来の主食(ニッチという)は骨髄と肉で、穀類には慣れていない。農耕はたった1万年前に始まったに過ぎないのである。皆さん、ご存知の如く、野生肉食動物は、食べれる時は腹一杯ドカ食いして、食べたらすぐ寝る(タラフク食ってから動き回るライオンなどいない。)、全く食べれない日も都度つどある。これをマネているというか、ヒト本来の食習慣に戻っていると理解すれば解りやすい。ヒト本来の食習慣はヒト本来の姿をもたらす。私がよい証拠である。一方、草食動物は起きている間はずっと食べ続けている(自由摂餌)。ヒトが草食動物のマネをすれば、昨年までの私の様(体重126kg、腹囲120cmの巨漢であった。)にメタボになるのである。因みに、CRや断食(摂餌間隔の延長)でSirtuin遺伝子がオンになるのは、何も酵母やヒトだけではない。例えば、自由摂餌のラットより、同カロリーでも1日1食(即ち、24時間毎日断食)のラットのほうが毛並みも艶やかでずっと若々しいのは、気の利いた実験者、研究者なら誰でも知っている事実である。私は、SirtuinDietという食事法に加えて、運動法や呼吸法、更にはストレス・コントロール法までも含めて、包括的に若返りと健康長寿(PPK:ピンピンコロリ)を目指したライフスタイルの事を、新たに”LOLAS(ローラス)”として提唱させて戴いている。ミトコンドリアの高効率化(efficient mitochondria)、フリーラジカルの漏出抑制を目指した究極の健康法であり、老いの先延ばしを目指した実践法の一つである。このLOLAS(Lifestyles Of Longevity And Sirtuins )は自分への最高の投資で最大の安全保障と考えている。

   1万年前の取引:誕生以来400万年間、狩猟採取民として常に飢えていた人類が、1万年前、農耕を始めた事で、より多くの人口を養う基盤が固まった。社会は大型化、複雑化、分業化し、各地に文明が芽生え、地球上の盟主への大出世の原動力となった。しかし、これと引き替えに(だから、取引:トレードオフなのだ)、人類は糖質(穀物)という大きなリスク(万病の素で老化の素)を背負い込んだ。その結果、現在の地球上で何億、何十億という人が、いわゆる穀物病(糖尿病、脂質異常症、高血圧、メタボ、動脈硬化、がん、神経変性疾患、アレルギー疾患、自己免疫疾患、うつ病など挙げ出したらキリがない)に苦しんでいるのだ。有りとあらゆる災いが我々現代人に降りかかっているのである。この恐ろしい事実を私は、”1万年前の取引”と呼んでいる。これは丁度、16億年前(一説に20億年前)、我々のご先祖の原始的生命体(アーケア)が、その体内にミトコンドリア(プロテオバクテリア)を取り込んだ事により、大型で複雑な生命体(多細胞生物、真核生物)へ進化する道が拓けた代わりに、活性酸素の発生とそれによる酸化(サビの発生、これも万病の素で老化の素)という進化上の”宿命”を負うことになった、いわゆる”16億年前の大事件”と実によく似ているのだ。従って、この二つの事件を、私は生命史上、人類史上の“究極の2大トレードオフ”と呼んでいる。因みに、私は、この”究極の2大トレードオフ”を常に意識したライフスタイルを、”LOLAS”(ローラス:Lifestyles Of Longevity And Sirtuinsの略 。LOHASをもじったもの。恥ずかしながら、私のハンドルネームに使わせて貰っている。) として提唱させて頂いている。(1万年前の)取引であった以上、今更、契約を反故には出来ない。今、農耕を放棄するという事は、地球上の何十億人もが餓死するという事である。取引だった事にようやく人類が気付いた以上、いかに折り合いを付けるか、いかに炭水化物を”必要悪”として上手く”食い分け”ていくか、が今後、議論すべき大問題になるのだ。決して避けては通れない。もちろんこの際、食糧、地球環境・温暖化、エネルギー・資源などの今日的諸問題の上流にある本丸:”人口問題”も議論の対象にせざるを得ない。しかし、どうするにしても、社会システムの大変更を伴わざるを得ないのである。トコトン突き詰めると、個体の数と個体の寿命は二律背反なのである。あちらを立てればこちらは立たず、決して両立することはない。ここが根本的なトコで、Sirtuinsの本質でもあると私は考えている。そう理解すると、地球が耐えられない程(67億人)に人口過剰(個体数超過)になってしまっている21世紀の現在、個体の寿命は理論的には縮まないといけない、と言う事かもしれないのである。生殖を終われば、後は余生。早目早目の世代交代・退場を促されているのだとすると、現在何億人もが穀物病に悶え苦しんでいるのも、至極当たり前の原理的宿命なのかもしれないのだ?!(恐)。



生命の世紀に、読み応えあるこの本を是非

ミトコンドリアが、生命の起源、その後の進化、性の起源、老化など、生命に関する重要なプロセスに決定的な役割を果たしている、という大胆かつ明快な論を、この本においてニック・レーンは展開する。

科学啓蒙書であるが、さほど読みやすくはなく読み応えがある。最先端の生命科学の成果を、多くの科学者の説に則って解き明かすのであるから、私のような素人がスラスラ読むわけにはいかない。しかし、ゆっくり、時には繰り返しつつ読むならばほとんどのところは明らかになってくる。

この本のより良い理解のためにいくつかのカギが見える。まず、全体を通して理解するためには、1,2章で述べられる水素仮説と呼吸鎖についての理解である。個々のトピックスは、7部に分けて描かれるが、その中が2つ又は3つの章からなっている。それら章のタイトルが各部のトピックスを理解するキーワードになっている。それらを具体的に把握するように読めば、分子生物学の専門家でなくともかなり理解できるという仕組みになっている。

21世紀は、生命の時代と言われることがある。その時に、この読み応えある書物から、40億年にわたる生命の歴史と生命の仕組みを詳しく理解することは有意義なことと思われる。
語り口よし 内容よし 翻訳よし 完璧!!

翻訳がわかりやすく、読みやすい。科学分野ではトップクラスの実力です。読んだあと、もっとも心に残ったのは翻訳です。
もちろん、内容もすばらしい。共生からの歴史から、真核生物の起源。呼吸の意味、有性生殖の意味から癌、老化、生活習慣病がなぜおきるのか?など健康の根本的な疑問を、ミトコンドリアを軸に明快に答えていきます。語り口は軽快で時にはジョークをいれ、飽きさせません。
最後の章では、ミトコンドリアの老化説から、老化を治すアイデアを紹介しています。これは、生物系の研究者には刺激になるはずです。
 僕にとっての発見は健康食品の抗酸化力。抗酸化力があるから、体にいいんだ!という売り込みがなされていますが、その意味のなさを知ることができました。

そうか、そういうことだったのか!
ミトコンドリアと核細胞が演じる共存と闘いの奇跡のドラマ

ミトコンドリアが進化に深く関与している点に光を当てた画期的な学究本。「ミトコンドリア=核細胞に後から入ってきた寄生体」と言う通念に反し、ミトコンドリアと原真核細胞の融合時期と真核細胞の誕生とはほぼ同時で、しかも真核細胞の誕生は生物史上一回しか起こらなかったと言う。これはミトコンドリアとの共生が真核細胞誕生の源泉となった事を強く示唆する。真核細胞の登場がその後の多細胞生物の多様な進化に繋がる事から、進化におけるミトコンドリアの重要性が分かる。

著者は、高酸素濃度時代のメタン生成菌と共生していた原ミトコンドリア(好気性細菌)の遺伝子移動が真核細胞の起源と考える。この後、ミトコンドリアがエネルギー供給源として、動的細胞骨格による形状変化、大型化、核形成、大量のDNA貯蔵、有性生殖、多細胞化等の真核生物の様式を司っている事が詳細に説明される。

特にATP通貨に関する化学浸透圧説(ミッチェル)の項は秀逸。呼吸と光合成と言う見かけの異なるエネルギー生成方式が一つに収斂する様が美しい。ここで言及される「プロトン勾配」が生命の起源にまで関係する。「プロトン勾配」は進化の制約(細胞の外膜)を打ち破る鍵でもある。固有の遺伝子を持つミトコンドリアが宿主細胞に内在する事により、エネルギー効率を落とす事なく細胞の大型化・複雑化が可能となり、獲物の捕食も可能になった。代謝率と生体時計の議論も面白い。また、アポトーシス(プログラム細胞死)に絡み、ミトコンドリアとガン・老化(死)との関連性、更に有性生殖の意義が詳細に議論される。まさにミトコンドリアと核細胞が演じる共存と闘いの奇跡のドラマである。

ミトコンドリア主体の進化のドラマをダイナミックに描いた知見溢れる啓蒙書。
上質なミステリー小説を読むようである

生命の誕生から40億年、真核生物の誕生から20億年、著者はミトコンドリアをキーワードにしてその姿を探る。なぜ細菌(原核生物)は40億年もの間、その姿を変えていないのか? 真核生物の誕生は、20億年前の奇跡のチャンスから生じたもので再現性がないものなのか? もしかしたら、我々は広い宇宙のどこかで細菌(原核生物)に遭遇することはあっても知的生命はおろか、いかなる真核生物にも出会うことのない孤独な存在なのかも知れない。

ある種の細菌に由来するミトコンドリアを取り込んだ古細菌が共生の結果、真核細胞へと進化し、そして単細胞生物から多細胞生物へと進化していく。この過程でミトコンドリアが決定的な役割を果たしている。さらに性(有性生殖)の起源、老化などがその絡みで語られる。

著者は生命科学の基礎知識のない人を対象として記述したと述べている。平易な表現(決してやさしくはないが)でミステリー仕立ての構成である。読者は想像を膨らませ、謎を早く知りたくて本書を読み耽ることになるだろう。ユーモアと機知に富んだ文章が楽しい。
本書は生命科学の専門家にとっても視野を拡げる意味で読む価値があろう。著者の第一線の研究者との広い人脈がこれを保証している。また解説の田中雅嗣氏も述べているように、生命とはなにか、ヒトとはなにかを考える上で理科系の人のみならず、文科系の人を含め多くの人に読まれることを期待する。




みすず書房
生と死の自然史―進化を統べる酸素
恐竜はなぜ鳥に進化したのか―絶滅も進化も酸素濃度が決めた
迷惑な進化―病気の遺伝子はどこから来たのか
ヒトのなかの魚、魚のなかのヒト―最新科学が明らかにする人体進化35億年の旅
ミトコンドリアのちから (新潮文庫)




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ミトコンドリアが進化を決めた




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