本当に読みたかった本
とりあえず、クソ面白くて一気に上下巻読んでしまった。
本書は著者の幼少、陸軍入隊からSAS入隊、SASでの試練や事件などの途中までを綴ったノンフィクションである。
陸軍のころは銃を撃つ単純な喜びから、SAS隊員になり人の命を守るために銃を撃つという心変わりなども読んでいくうちにわかる。
今まで色々なミステリー小説を数十冊読んできたけど、やはりノンフィクションならではのリアルな体験は、非日常ながらも読む人に興奮を与えてくれる。
ブラヴォー・ツー・ゼロの後に書かれた本だが、時の流れ的にはこっちが先なのでまだの人はこちらから読むことをお勧めする。
元祖 「特殊部隊」
「どうやったら入隊できるのか」「どんな隊員達がいるのか」「普段は何をしてすごしているのか」などなど、SASに対する素朴な疑問が解消された気がします。
著者が入隊のための選抜訓練(志望者はここでふるいにかけられる)に臨むくだりなど、決して些細なことでも妥協しない部隊の姿勢そのものがにじみ出ていて、改めてSASの底力というものをみせつけられた気分です。
そしてSAS、ほんとうにいろんなことをやっています、隊員達は本当にいろんなことができます、しかも相当高いレベルです、半端じゃない、凄い。
とはいっても、決してみんなパーフェクトなジェイムス・ボンドの集まりではないところがとても面白おかしく描かれています、各隊員の平素の人物像についてのくだりを読むと、けっこういろんな人がいて‥ま、でも、仕事になればまた別なんですけどね。
構成としては、著者の「少年時代から陸軍入隊、そしてSASに入隊を許され湾岸戦争に至るまで」の回想録で、ハリウッド映画ばりの冒険活劇では決してないのですが、このようなハイレベルな部隊に身を置いていた著者の言葉一つ一つに含蓄があり、説得力があります、また、SASの部隊そのものについての知識のみならず、イギリスにおける低所得者層の日常生活(筆者はスラム街のようなところで少年時代をすごした、いうなれば不良少年)や、80年代のイギリスの若者のライフスタイル、文化・風俗を覗き見ることができ、たいへん興味深いものです。
ヤンキーコゾウども、読め!
筆者は家庭環境からか、グレて幼い頃から盗みなど犯罪行為を繰り返していた不良だった。
しかし、警察に逮捕されたことをきっかけにして、このままじゃダメだと思って軍隊に入る。
軍隊で努力して才能を発揮し始め、そして選抜試験を受けて特殊部隊に入った。
要約するとそういう感じです。
努力の大切さというものを教えられました。
この本によると、撃ちまくるというのは良くないことなんだって。
弾がすぐ無くなるし、当たらない。
SASの対テロ部隊の訓練は全て実弾で行われている。
自衛隊の対テロ部隊ようにレーザーが出るモデルガンで人形を打つというようなクダラネえ戦争ごっこなどしない。
ここらへんは一流だなぁと感じだ。
不向き
専門用語をもう少し、分かりやすくしていれば……というのは初心者だからなのだろうか、仮にそうしたなら上中下巻販売になったのは確実。
それほど覚えることが多い。SASのすごさというのはそこからでも伝わってくる。
ただイギリス人らしいジョークが非常に良いバランスを生んでいる。
面白おかしい日常から非現実とも思える戦闘の日々とのギャップが、より本書に引き込む魅力となっている。
上下巻を読んで情景が思い浮かばない。というのは正直な感想。おそらく、日本人は戦争というものをTVでしか見たことが無いから。というのは一因だと思う。
ただ純粋にミリタリーマニアだという方以外には難しいかと……
英国の装甲車に紅茶が2ガロン積んであるって知ってた?
世界にはまだまだ知らないことが山ほどあるし、こうした本を読むと違う視点で物を見られるようになる、という典型的な本。軍事関係にはあまり興味のない人でも面白く読める。なんといっても掴みが上手い。 自伝的に語られる物語の中で我々が絶対に知り得ない「現場」というものを飽きずに疑似体験できる面白さは、なんといっても彼の語り口にあるだろう。作者はロンドンの下町の極貧の生まれ。中学へ行くまで革靴を一度も履いたこともなく、読み書きすら7歳児程度であったという。そこから自分の意志で這い上がり、これだけの物語を語りうる人間に成長していく過程を描いたこの本は一級の自伝という側面も持っている。 上巻では作者の子供時代から、陸軍への入隊、北アイルランドでの軍務、厳しい選抜試験、訓練につぐ訓練の末に隠密行動のエキスパートとなっていく課程が、英国人らしいシニカルなユーモアを交えて臨場感たっぷりに語られる。 SASのトレーニングセンターのあるウェールズのブレコンは英国カントリーインテリアの超有名ブランド、ローラ・アシュレーのマナーハウスがある場所でイングランドでは最も人気の高いカントリーサイドの一つ。夏場は乗馬や優雅なファームステイを過ごす観光客でうなるような場所だ。そうした観光客を横目で見ながら、20kg近いザックを背負って、ブラックマウンテンを何日も走り抜ける試験の模様を読んだときには、この本を読んでから行けば別の感慨があったことだろうと心から思った。縦走訓練の前に近隣住民を集めて「動物(訓練兵)に餌を与えないでください。彼らのためになりませんから」というインフォメーションをする下りなど爆笑物の逸話に事欠かない。 とはいえ、ハリウッド映画のドンパチ系の戦争物語のノリを期待する人にはダメかも。 巻頭に現場や装備品の写真がかなりの点数載っているのも秀逸。
早川書房
ブラヴォー・ツー・ゼロ―SAS兵士が語る湾岸戦争の壮絶な記録 (ハヤカワ文庫NF) SAS特殊任務 暗闇の戦士たち―特殊部隊の全て (朝日文庫) ブラックホーク・ダウン〈上〉―アメリカ最強特殊部隊の戦闘記録 (ハヤカワ文庫NF) SBS特殊部隊員
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