本当に江戸が好きな人だったんですね
読んでから、著者が亡くなったことを聞き、驚きました。
エッセイには、江戸時代への愛が溢れています。
合掌。
粋と美形
惜しくも2005年に逝去された
杉浦日向子氏の作品。
江戸時代における”粋”とは何か、
”美形”とはどんな人なのか、
江戸愛にあふれる杉浦氏が
江戸の魅力をたっぷり案内してくれる。
江戸の玉手箱。
数種の雑誌に書いた江戸についての話を集めた一冊です。
一話2?3ページからなるそれぞれ独立した話ですから、何所から読み進めても、また興味を惹く題材だけでもお好きにどうぞ。
江戸と言っても、そこは杉浦日向子流江戸庶民のおもしろ話。
教科書的予備知識も特に必要ないし、私は三冊目ですが、前二作とはまた違った切り口で楽しんで読むことが出来ました。
現代に生きているからこそ語ることができる江戸、という印象の本です。
大江戸「はとバス」ツアー
次に生まれ変われるのなら大店の若旦那。 今生でも30代の中盤で若隠居がしたい。そうおっしゃる江戸大好き人間の杉浦日向子さんの作品。 食べ物や着る物、芝居、“しぐさ”、幽霊、怪異など、江戸の日常・非日常のあらゆる面にスポットを当てて紹介しています。 この本一冊で江戸をまるごと味わえる「はとバス」ツアーのような「江戸観光」です。 かつて山口瞳氏は向田邦子さんを評して、「いたずらっぽい少年と、快活な少女と、したたかな中年の女性が同居している」というような趣旨のことを書かれていました。 その向田邦子さんへの評価は、そのまま杉浦日向子さんにも当てはまるように思えてなりません。 ぼくとしては、それに「不良少年の魂」も付け加えたいと思います。 その「不良少年の魂」が、自分の中では多くの矛盾や不安を抱えていながらも、表面的にはすぱっと言い切らせてしまうのだと思います。 向田さんといい、杉浦さんといい、早すぎる死はとても残念です。 合掌…
三千世界の烏を殺し日向子と朝寝がしてみたい
そののほほんとしたルックスといい、語り口といい結構世間を欺く手管は吉原の花魁並といっていいい、杉浦日向子の江戸本の一つ。 まあ、この本に下手に何か言おうとしてもすでに筆者の反論はこの中にしっかり用意されている。 「「半可通」というのはその登頂に失敗し、しかも、ソウナンに気付かず本人は征服した気になっている」「半可通は通人になりえない存在です」 けっこうキツイは、この人。ってそこが魅力であるんですけど... と言うわけで、世にはびこる江戸半可通をのほほんとぶったぎっていく様は、やはり痛快です。 現代人が太秦カツラをつけた「時代」劇にどっか違和感を感じたことのある人(ってあまりいないだろうけど)は絶対楽しいはず。また、江戸ビギナーでいきなり『江戸の想像力』はちょっと敷居が高い、と感じた人には入門書にもなるし。「粋(イキ)」の部分はホントためになります。 でも、「恋の呪術」は歌舞伎町や六本木、ススキノ、中洲等全国の歓楽街ではまだまだ有効のようで、ちょっとぞっとするなあ。個人的に使われるのも怖い気がする。まあ、僕に掛ける人ぁいないからそれだけは安心するけど。 『江戸アルキ帖』との併読をオススメします。
筑摩書房
江戸アルキ帖 (新潮文庫) 江戸へようこそ (ちくま文庫) 大江戸美味草紙(むまそうし) (新潮文庫) お江戸風流さんぽ道 (小学館文庫) とんでもねえ野郎 (ちくま文庫)
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