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大君の通貨―幕末「円ドル」戦争 (文春文庫)
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| ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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| 人気ランキング: | 54982 位
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興味深い内容
江戸幕府のちょっと変わった通貨政策を全く理解していない無能な幕府役人 と欲の皮の突っ張ったアメリカ公使と間抜けなイギリス公使がよってたかって ぶっ壊した結果、明治維新が起きましたというお話。 たしかにこの時期金銀交換レートが日本と海外では違い、その結果日本から 大量に金が流出したということは知っていたのだが、それは日本が知らなかった のではなく、米英が自分たちの(というか公使の私的)利益のためにそうしたというのがわかる本。 でもこんなこと現代でも日本とアメリカの間でよく起こっているよなあ、と悲しくなることうけあい。 そしていつの時代でも本質をわかっている人は日本では権力を与えられないというのも悲しい。
幕末の「マネー敗戦」
数年前に「マネー敗戦」という本が話題になった。日本の通貨政策を強烈に批判したものだ。それと同様、それ以上の規模で国富を減少させた為替問題がすでに幕末に起こっていた歴史的事実を明らかにした意欲的な作品である。欧米の誤った為替相場の主張に抗しきれなくなった江戸幕府は要求を受諾し、200%を超えるインフレと通貨発行益の減少による幕府財政の疲弊を経験した。しかも、幕府側が主張した理論は正しかったにも拘らずである。この件は通貨危機に際してIMFの主張を聞き入れたアジア諸国が未曾有の損失を蒙った経験を彷彿させる。 現在も米国の経常赤字のサステナビリティが疑問視され、ドル安懸念が台頭している。輸出企業やドル資産保有者は気が気ではない。円ドル相場に日本経済が翻弄される歴史は現在も繰り返されている。日本はこれまでも80年代の円高不況、プラザ合意後の円高で煮え湯を飲まされてきた。古くて新しい問題が提示されている作品として読める。
文藝春秋
官僚川路聖謨の生涯 (文春文庫) 田沼意次―主殿の税 (人物文庫) 調所笑左衛門―薩摩藩経済官僚 (人物文庫) 首を斬られにきたの御番所―縮尻鏡三郎 (文春文庫) 覚悟の人―小栗上野介忠順伝
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