喜劇王であり哲学者
時代が変わったため、いやむしろ、自分自身が変わってしまったため、第一線から退かざるを得なくなったチャップリン演じる老喜劇役者が、自信を喪失したバレエ・ダンサーを励ましながらも、自身も喜劇役者として最期に一花咲かせようとする。喜劇王であり哲学者でもあるチャップリン自身の人生を反映するような映画。
さすがに20世紀を代表する喜劇王、そのセンスは天才的で、未だ十分通用すると思う。晩年の作品だけあって、少々説教臭い面もあるが、非常に重要な言葉を多く遺している。中でも特に印象に残った言葉を以下に紹介する。
「人生には勇気(courage)と想像力(imagination)と少しのお金(a little dollar)があればよい」
これはあまりにも有名な言葉だが、個人的には「少しのお金」とあるところが非常に気に入っている。きれい事では済まないこの「少しのお金」は非常に重要であると実感する。
しかしながら本映画ではチャップリンは<喜劇王>として、「誇り」「希望」「愛」を必要としていることが明らかに感じられ、自分の言葉とのギャップがまた面白い。
「人生は願望(desire)であり意味(meaning)ではない」
これは最も印象に残った言葉である。自分の言葉や行動に必ずしも意味が必要だろうか?確かに人間は通常、目的を持って発言し、行動する。でも偶には、「ただそうしたいから」という理由だけでも良いのではないだろうか?映画の中でもチャップリンは考えすぎるゆえに行動(人を笑わせること)できないという設定だが、まさにその通りだと思う。何事も調和(バランス)が必要ではないだろうか。
チャップリンはさらに「バラはバラになろうと望んでいる」「岩は岩になろうと望んでいる」と続ける。すべてのものは意志を持ち、その本来の姿(願望)になろうとする。これはまさに本質を突いていると思う。
名画。
チャップリン後期の傑作。 ストーリィ、音楽ともに素晴らしくいい。 特にライムライトは半世紀経った今でも聞かれる、 スタンダード・ナンバーとして名高い。 喜劇はもちろん、悲劇も含んだこの作品、 傑作と言い切っても差し支えはないだろう。 DVD化されたのはとても嬉しい。
ただの喜劇ではない
名作と名高いチャップリンの作品はどれも多分に寓話的ですが、 この作品は正にその極致とも言えるでしょう。 老いた喜劇役者の言葉の一つひとつに重みがあり、 生きるということについて考えてしまいます。あの有名なライムライトの旋律にのせて踊る 若いバレリーナを見ながら死にゆく老喜劇役者に 人は何を思うのでしょうか。
nice film
今は懐かしいチャップリンのトーキー映画の代表作「ライムライト」。芸人の世界のユーモアとペイソスが巧みに描かれて居て感動いたしましたネ。 それに、あのクレア・ブルームの若いこと! 当時まだ幼かった私には中年の女性に見えた彼女が、久しぶりにこのDVDで視ると、とても初々しく感じられます。 また、テエマ・ミュウジックがよろしう御座居ますこと!! 今でも時折、耳にする、いはば「永遠のメロディー」と言っても過言では御座居ませんでしょう。 往年の巨匠の名作を御覧になりたい方は是非とも本編をお求めなさいまし。
パイオニアLDC
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