次世代携帯電話FOMAで可能になること、FA制度の意義、介護保険の役割、ネットオークションの裏舞台、ストックオプションのしくみ、「デノミ」の効果、震度とマグニチュードの違い…。これくらいなら知っている人も多いだろうが、CD-ROMの内部構造やビジネスモデル特許取得の流れ、遺伝子配列のしくみ、あるいはバッティングセンターの機械がどのように変化球を投げるか、ということまでくわしく知る人は少ないはずだ。 本書は、世間をにぎわしている大きなテーマからマニアックなトピックまで、全192項目の「しくみ」をイラストや図表を駆使して解説している。分野はIT関連、スポーツ・娯楽、各種制度、身の回りの機械、ビジネス、業界、医療、政治経済と幅広く、「店頭株と上場株の違い」「ハチミツとローヤルゼリーの違い」といった、違いがわかりにくいものについての解説も行っている。文章よりもイラストと図表による解説が中心なので、テーマの概要をひと目でイメージできるのが魅力である。 分野でいえばIT関連がやや物足りなく感じるところ。一方で、ビジネスのトレンドや業界のしくみ、政治経済・諸制度の一般常識が充実しているのは、就職活動をひかえた学生にとってうれしいところだ。知識の少なさに不安を抱いていたり、上司や同僚、得意先との会話のネタを探していたりするビジネスパーソン、近ごろ世の中の変化が速くてついていけないという人にもおすすめである。(棚上 勉)
日本実業出版社
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