板金プレスではいくつかの工程の組合せで製品パネルを作ります。簡単な例では、ブランク工程→フォーム工程ブランク工程:平板を展開された形に切抜き(切抜かれたものをブランク材と呼びます)ファーム工程:ブランク材を成形して製品パネルにする。ブランク材の展開形状を決めるには、フォーム工程で試圧(トライ)して決めます。少しづつブランク材の形を変えながら何回かトライを繰り返します。一回づつブランク材を切ってからフォーム工程のトライをすると時間がかかるので、計画より少し大きめの展開形状で複数枚を切っておき、部分的に手切りなどで調整してトライします。このときのトライで使うブランク材が「トライ用レーザー」ということになります。他の例、ドロー工程→トリム工程→リスト工程ドロー工程:平板を絞って成形します。トリム工程:余分な部分を切り取ります。リスト工程:全体または部分を押して形を整えます。トリム工程の展開ラインを決めるには、リスト工程で試圧(トライ)して決めます。前述と同様に初回トライは少し大きめの展開ラインからトライをはじめます。ドローされたパネルを切るのでレーザーは3次元レーザーを使います。一連のトライがある程度終了すると、パネルのアセンブリ(組立)が正常にできるかの試験や、組立た後の強度試験など様々な試験や検査を行いますので、あるていどまとまった数のパネルが必要です。しかし、まだ展開ラインが完全に決まったわけではないので、前述のブランク工程やトリム工程の金型は完成できていませんから、レーザーを使って部品取りを行います。これが「調達用レーザー」レーザーが無かったころは、ゲージを作り、それでケガキを入れて、手で切っていました。ですから、ブランク工程やトリム工程の金型を作ってしまいその型で切って「トライ用レーザー品」と同じに使っていました。当然、刃物のラインの変更が何回かありますので、金型の費用がかさんでいました。現在はレーザーがあるために、金型の刃物で切る部分は、レーザーで切ってトライをし、完全にラインが決まったところで、金型をそのラインデータで製作しています。
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