歌手、俳優として幅広く活躍する美輪明宏が、一般の女性から寄せられた人生相談に1問1答形式で回答する。恋愛、家庭、仕事、金銭問題といった、さまざまな悩みを抱えた人たちへ、著書『人生ノート』『天声美語』などにも通じる独自の考え方を伝授する。ときに厳しくもある語り口の根底に、相談者へのあたたかなまなざしが感じられる1冊だ。 本書は、全8章からなっている。恋人や夫との関係のあり方を扱った「美しい恋、崇高な愛」、差別やイジメに対する心構えを説いた「人生は戦いの連続」。また「自己責任意識のある人こそ美しい」や「節度ある対人関係とは」では、他人に依存せず、自分自身の行動に責任を持つという、凛とした生き方が提案される。そして「人と国を救うのは文化・美意識」の章では、学校でひとりぼっちになるのを恐れる高校生の相談者に、知性や教養を蓄えることのすばらしさを教えるなど、芸術を愛する著者ならではの回答も見られる。 全編を貫くのは、「何が本物かを見極める目と、自分自身も本物であろう」とする意志を持とうというメッセージだ。これまで歌、演劇、講演などを通して、著者が体現してきた美学は、本書の中にも健在である。若いころから世間の荒波にひとりで立ち向かってきた著者の、豊富な体験にもとづいた回答は説得力十分だ。その力強い言葉は、相談者本人だけでなく、多くの読者の悩みも解消してくれるだろう。すべての迷える人へ向けられた、人生の指南書である。(砂塚洋美)
最高に面白かった
人生相談に回答する形式で恋愛や家庭、生き方等々幅広く美輪氏の価値観を知ることができる。これは一言で表現すると「内外面とも美しく生きること」に尽きる気がした。
幅広い相談にも美輪氏の価値観はぶれることなく、若い時代から多くの辛苦を乗り越え確固たるポリシーを有している人物であると思った。
特に感銘を受けたのは、現在の人生(仕事等)は自分が選択したものなので、全て自己責任であり、不平不満を並べ立てても仕方がない、といった内容の回答。サラリーマンの私は仕事などの愚痴をついこぼしてしまうことも多いが、そもそも自分が選択した道であることを気付かせてくれた。
このように本書は様々な職業や年齢層の人に「気付き」を与えてくれることは容易に想像できる名書である。
結構ボリュームはあるが一気に読んでしまうに違いない。特に人間関係に悩んでいる方には強くお薦めしたい。強く生きるヒントが満載。
物事の本質をとらえる
「幸福の話」「人生ノート」「心の麗人」「地獄を極楽にする方法」「天声美語」など美輪さんの本を何冊が読んでおりましたが、この本が一番内容が濃いように思い、自分と重ねて自分も悪いところ、至らない処がないか反省いたしました。買ってとてもよかったです。
悩み事に囚われず己を見つめ直そう
「何かを得れば何かを失う」など普遍的ですが美輪さんの熱いメッセージが随所に織り交ぜられていて、文字を追うごとに活を入れられたような気持ちになって励まされます。
自己の葛藤や大きな試練に立ち向かっていくための心の持ち方や考え方をポジティブに変えるヒントを本書によって学べます。
人間の生き方を教示してくれる本
美輪さまの人生相談本は本当に素晴らしいの一言です。
人間は、他人の悩みを見下し罵倒する傾向がありますが
自分の悩みはそれがたとえくだらない内容のものであったと
しても自分はこの世で唯一最大に不幸な存在であるかのごとく
悲劇の主人公を気取ってしまうもので・・。
おれもそんな愚かな人間の一人ですが、そんな人生について
人間について無知で自己中心的なおれ達に時に厳しくまた時に
優しく語りかけ、まずは前に歩いていけるように励ましてくれる
美輪様の人間としての本当の暖かさをこの本は教えてくれる
と思います。
落ち込んだときに
自分なら嫌悪感をいだくか、自分とは切り離して興味本意で聞いてしまう相談 「二十五年つれそった夫が同性愛者だと分かったがどうしたら良いか」とか「不倫して若い愛人との間に子どもができたが、夫の経済力も魅力だどうしたらよいか」に自分はゲイだという立場をはっきりさせ、人間としてこの世で生きる以上みんな起き得る事なんだという前提で、凄い迫力でバシバシ答えています。テレビのけばけばしいおばさんの印象とは違い、凄い教養と深い人生観を持った人だと感じました。落ち込んでどうしたらよいかわからない時、美輪明宏ワールドに入って説教されるのもいいかも。
主婦と生活社
地獄を極楽にする方法 人生学校虎の巻 人生ノート 生きるって簡単 苦悩の娑婆を生き抜く法華経の力―美輪明宏の悩み相談室 天声美語
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